小児科医の書庫:72歳の夢
★ 森のようちえん 森での健診 2023/5/18(木)
★ 彼女が小生の頭に・・・
★ 大きな頭に、より大きな冠飾り
★ この日も、昼休み時間前に、智頭病院に森のようちえんの山チャンが迎えに来てくれました。
★ 小生の着衣・足元は晩秋・初夏も院内と同じ・・・(笑)
★ 健診は、いつものように「こんにちは!お名前は?」「服を上げて(聴診)」「お腹も~目を見せて」(頸部の触診もして)「大きなお口・・・」で、大半の子は大きく口を開けて「アー!」と発声。「いい声!」森にこだまが響きます。「ア、森さんが喜んでいる・・・♪」
「降ります」。(抱き上げるようにもして降ろし、)「背中を見せてください」「お辞儀をします。おへそをみるように」・・・「ハイ、お顔を見せて」「ステキでした」で、タッチをし、笑顔でオワリ♪
★ 健診が初めてで、幼い子は(2歳児)例外的にスタッフと共に・・・。見守り、声をかけてくれる子。
★ 時間をかけ、笑顔で待ちます。 「アー!」できたネぇ~!!
★ スタッフに促されて・・・
★ 長~い蔓・ツルを活かした列車!
★ 蒸気機関車は、稀有な白!
★ 先頭が変わりました。
★ 「大谷先生お帰りだよ~!」の声かけで集まって来た子たち。
★ この日も、車道で降りて、渓流と樹木の枝が揺れる音に触れ、「あぁ帰ってきた!ここが居場所だ」感覚を抱きつつ、森の道に入った。時々立ち止まり、森の声に耳を傾けつつ、子どもたちが集うフィールドへ。
健診は、智頭町 森のようちえんの「すぎぼっくり」の子たちが最初でした。(写真なし)健診結果を記載した後、写真の「まるたんぼう」の子たちの健診。約30人かな?
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★ 健診の前後に子どもたちが動く様子を“診る”のが臨床小児科医のさが:いくつかのキーワードが思い浮かびます。
「束縛されない自由~かけがえのない育ちの過程」「平たんではない森を走り、多様な素材を活かして(創造的に)遊ぶ姿@1~予測外の(地表に伸びた木の根で)躓いて転倒し、起き上がり・泣くが、間もなく遊びを継続する子:見守る(小生を含めた)大人:運動面のスキルアップ@2」
@1,2 幼児教育プログラムで、大人が考えて導く運動内容との本質的な差があります。
★ 育つ ≒ 自主・自立へと向かう過程(≒ 自己肯定感(・満足度・達成感)を高める過程):72歳半を過ぎた今の小生も育つ過程にあります。(身体面の成長・多種多様に目覚ましい発達をとげる子どもたちとは比較になりませんが、)大人(・高齢者)なりの育ちがあります。
「命」を大切に(~生活習慣病対策・ロコモティブシンドローム対策等)、(達成可能な)「夢」を育み、(多種多様な学び・情報収集もしつつ)「創造」し、(安全確認を重視しつつ)「挑戦」し、多種多様な「表現」をし、(自然相手に一人で、かつ、多種多様な出会い・関わり合いを通じて、他の人と共に)「感動」を重ねていく。以上の6要素「命」「夢」「創造」「挑戦」「表現」「感動」が循環していることこそが、大人(~高齢者)の育ちです。幸い、小生は、子どもたちとの関わる日々を通じての感動も含め、今なお発達しているとの確信です。
転じて、列車・電車内などで、スマホ画面に見入っている高校生~大人~高齢者・・・を見て思うのが、ミヒャエル・エンデの「モモ」で警鐘的に示されている《時間泥棒》 → 現代社会の大人たちは、多くの人が 《時間泥棒》 の被害にどっぷりと漬かっている。そして、このことに気づかないか、打開策(~挑戦)から逃避している・・・。
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森のようちえんの環境は、少なくとも「モモ」が笑顔になる環境で、モモが安心して見守ってくれる育ちの関わり合い。
そのことを、核心的に体感できるがゆえに、自身が森のようちえんの健診で、環境に身を置いた瞬間から、本来の居場所で、帰ってきたとの感覚をいだくのです。
幸せな臨床小児科医です。そう、幸せを体感しつつの小生が、森の中で子どもたちに接するがゆえに、(人見知りが残る世代の、初めての子には時間が必要ですが、)健診を始める前から、子どもたちと相思相愛の関係性に育まれます。その様子を、スタッフは面白がって(安堵して)見守ってくれています。
で、この頁の写真もスタッフが(小生が気づかないところで)撮影し、保護者の了解を得てのHP掲載です。
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主フィールドの森に帰ってくる前に、他所で、子どもたちが活動している様子も届けてくださいました。
★ 実は。森のようちえん まるたんぼう の子どもたちは、年長児主体で、頭顔部などに泥のペイントを残したまま、健診に向かいました。冒頭の写真は、真っ先に小生と対峙した多くは年長児のステキな泥絵が残っていたことを記しておきます。追記)見目麗しいスタッフの彼女たちも!(笑)
★ FBにいただいたコメント等
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★[鉄腕アトム、御茶ノ水博士だと思いました!]
返信[心で飛べても、体は地べた・・・。ドローン機で、飛べる時代に元気であることを願いつつ♪]
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★[健診お世話になりました✨
いつも先生の幸せが伝わってくるレポートありがとうございます😊
こんな素敵な先生に診てもらえる子ども達、本当に幸せですね✨
日野原先生のように100歳まで(あと30年!)先生に診てもらえることを願ってやみません!!
まだまだ宜しくお願い致します🙇♀️]
返信[28年♪~自身の今後が楽しみです。いつ、どんな衰えが目立ち始めるのか、カヤックを何歳まで(どこで)漕いでいるのか? 何よりも「森での健診:居場所に帰って来た感覚」を抱きつつ、裸足・スリッパ、半袖のユニフォームで臨めるのか・・・などナド♪]
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★[若さと、元気の源ですね]
返信[😅Thanks♪]
★ 依頼を受けて組写真にした鳥取県医師会報の6月号 表紙写真」と、標題・解説文です。
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※ 標題[智頭 森での健診]
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※ 表紙に寄せて
森のようちえんは、日々智頭町内の森で活動しています。健診も森の中です。
馬乗り状態で順々に(左上)。冠のプレゼント(上中)。冠を乗せた健診(上右)
終了後、長い蔓の列車(下左)。お別れ(下右)
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表紙写真は、「鳥取県内の風景写真」!との由で、没
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コチラを提出
※ 標題[多鯰ヶ池:湖中の磯御前島]
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※ 表紙に寄せて
古代大山の噴火による堰止湖の多鯰ヶ池は、透明度が3-4mあり、各所に睡蓮の群落があります。
磯御前島は渇水期に姿を見せますが、2022年5月29日は灯篭が湖面に(左下 ↑)。近接して撮影:湖水の下に磯御前島が見えます。